book-7306
湖畔の人/1977.1第23刷/著・源氏鶏太/ロマンブックス,講談社/11.5×17.3cm ; 227p ; 0.20kg
内容
※カバーより
恋人の円山から別れようと言われたとき、深井三七子がそれに堪えられたのは、自分の心に湖を持っていたからである。
その湖は高原にあり、山に囲まれてい、苦しいとき悲しいときに三七子がかならず訪ねる空想の湖であった。
三七子のもう一つの支えは課長の緒方だった。
緒形は三十八歳、妻を失くしてこのかた独身を堅く守っているのだが、毅然たる彼の胸の裡に、三七子は同じ湖を見ていた。
その緒方が彼女に、同じ課の矢代孝雄との結婚を勧めてくれた。
三七子は全身で叫んだ。―
いいえ、わたしの好きなのは課長さんです・・・。
健気に働くOLの内面の悲しみを描いた・・・
カバー(すれ・よごれ、少し縁・角傷み)、ページ・天・小口・地(やけ、少しよごれ)、帯なし